近年、日本では「ネコノミクス」と呼ばれるほど類をみない猫ブームに沸いています(※1)。一方で、昔から人間の生活に寄り添い、良きパートナーである犬も根強い人気を誇ります。そんな猫派犬派に負けず劣らず、鳥を愛する鳥派も忘れてはなりません。
そこで本展では、古川美術館の所蔵品から、私たちを魅了してやまない「猫」「犬」「鳥」を中心に取り上げ、「モフモフ」「フワフワ」とした毛並みから、「キラキラ」「ウルウル」した円らな瞳、しなやかな体躯、感情を如実に語る尾や、華麗で美しい羽をもち、空を自由にはばたく鳥まで、それぞれの表現を紹介していきます。
また本展では、特別企画として、名古屋市千種区で、美術や芸術を楽しむ理想を追求する芸術複合施設のアート倶楽部カルチェ・ラタンとコラボレーションをいたします。現代画壇で活躍する画家たちが描き出した、思わず触りたくなるような猫犬鳥をはじめ、様々な動物たち、個性あふれるいきものたちの姿を特別に展示いたします。
芸術の創造と出逢いの街・IKESHITAで、古川美術館所蔵品と、アート倶楽部カルチェ・ラタンで活動する現代の新進作家たちの作品をご堪能ください。
ところで、猫派、犬派、鳥派 それとも・・・? あなたは何派ですか?
会期 | 2025年4月26日(土)~6月1日(日) |
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休館日 | 月曜日 (月祝の場合は開館、翌平日に休館) |
会場 | 古川美術館 第1展示室、特別展示室、第2展示室、第3特設展示室 |
主催 | 公益財団法人 古川知足会 |
協力 |
きんぼし池下店、LE REVE DE TIM |
後援 |
愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、中日新聞社、CBCテレビ、 スターキャット株式会社 |
開館時間 | 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで) |
ガラスに宿る生命力 郡和子展
光の透過という特性を持つガラスに対峙し、まだ見ぬ≪素材の美しさ≫を追求する作家・郡和子。郡は、瞬発力が要求される吹きガラスと、冷えたガラスを組み合わせ電気炉に入れ加熱し、変形・融着させるキルンワークという対照的な技法を取り入れ、色彩、フォルム、透過度のバリエーションにより唯一無二の美しい作品を手掛けます。そこから生み出される作品は雄大な大地の根底にある蠢く地層、あるいは人類が見たことのない神秘的な泉をも想像させる圧巻の存在感を放ちます。ガラス本来の透明度の美しさに合わせ、ガラスの層が生み出す色の深みがあり、大地の生命力を感じさせます。
近年は銀の変化を研究し、窯の中で銀とガラスを融合させたパート・ド・ヴェールの新たな造形に挑戦しています。これまでの郡の色彩ともいわれる日本の色を基調としたエメラルドグリーンと窯の中で酸化するいぶし銀とが織りなす新しい表現は、作家自身の新たな歩みとガラス素材の無限の可能性を象徴しています。
郡和子の本展ではガラスと銀といった透過と遮光の相対する素材を自由にあやつり、まだ見ぬ素材の美しさを引き出す郡和子の過去と今、そして≪これから≫を紹介します。
会期 | 2025年4月26日(土)~6月1日(日) |
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休館日 | 月曜日 (月祝の場合は開館、翌平日に休館) |
会場 | 爲三郎記念館(古川美術館分館) |
主催 | 公益財団法人 古川知足会 |
後援 |
愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 中日新聞 CBCテレビ |
開館時間 | 午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで) |